地学巡検「神奈川県三浦半島南部に残る1000万年前の地殻変動」
2024.01.07
理科・地学では、実際の自然の姿を自分の目で確かめるために、例年希望者を対象とする野外実習を実施しておりますが、本年度は1月6日に中学1年生から高校2年生まで合計19名に参加してもらい、「神奈川県三浦半島南部に残る1000万年前の地殻変動」をテーマに巡検を行いました。
京急三崎口駅から城ヶ島までを徒歩で移動しながら、およそ1000万年前~現在までの堆積岩からなる地質・地形を調べ、この地域が受けてきた地殻変動について考えてもらうものです。
新年早々、大変長い道のりを歩くタイトな巡検でした(引率者のこの日の歩数計は2万6千歩を超えていました)が、中1を含めてみな元気に歩き、全行程を無事に終えることができました。
観察した場所を、簡単なポイントともに記しておきます。
【STOP 1.南下浦断層】 ポイント:断層崖、河岸段丘、段丘崖
【STOP 2.三浦半島南部の最高地点と河岸段丘】 ポイント:河岸段丘、下末吉面、小原台面、三崎面
【STOP 3.諸磯の隆起海岸】 ポイント:穿孔貝の生痕化石,旧海岸線、地震による地盤の隆起
【STOP 4.浜諸磯のデュープレックス構造】 ポイント:海底地すべり、デュープレックス構造
【STOP 5.海外町のスランプ構造大露頭】 ポイント:海底地すべり、スランプ褶曲
【STOP 6.二町谷の漣痕】 ポイント:ウェーブリップル
【STOP 7.城ヶ島】 ポイント:関東ローム層、不整合、断層、隆起海岸、向斜構造、堆積構造、地層の走向・傾斜の測定など